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2014年6月 1日 (日)

ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボの識別

今の時期、きれいな小川に行くと、巨大なイトトンボのようなカワトンボに出会う。

よくいるのは、ハグロトンボ、ミヤマカワトンボ、ニホンカワトンボ、アサヒナカワトンボ。
これらの中でニホンカワトンボとアサヒナカワトンボはDNAレベルでは違っているが、外見は酷似しており、詳しい人は翅で識別できるらしいけどワタクシには困難〜
でもそれじゃ面白く無いので、素人でも簡単に判断できそうな指標を探してみることにした。

ニホンカワトンボの翅先端は、アサヒナカワトンボより尖っていて縁紋が前よりという特徴を書いている図鑑があった。
ネットサイトにアップされている写真を見比べると、なるほどそんな傾向がありそうに思えてきた。

そこで、これを指標にできないかと思い、ネットサイトにアップされている写真について図のような b/a値を算出してみた。
(写真を使わせて頂いたサイト様には、この場を借りてお礼申し上げます。)

Photo

まずは、フォッサマグナ以南はアサヒナカワトンボだけということで、アサヒナカワトンボとして多くの写真をアップしているここの写真からノギスを使って b/a値を算出(有効数字3桁)。

  ●高知のアサヒナカワトンボの b/a平均値 = 0.883 標準偏差 = 0.010 (測定数:30)

次はニホンカワトンボ。
北海道と東北はニホンカワトンボだけということで、ここここここの写真から b/a値を算出。

 ●北海道、青森、福島: b/a平均値 = 0.867 標準偏差 = 0.014 (測定数:それぞれ7, 4, 3)

北海道と東北は近畿からはるか遠くで地域差もありえるので、姫路池田佐用九州の写真からb/a値を算出。

 ●姫路、池田、佐用: b/a平均値 = 0.866 標準偏差 = 0.018 (測定数:それぞれ6, 4, 5)
 ●九州: b/a平均値 = 0.860 標準偏差 = 0.020 (測定数:7)
   全平均b/a = 0.865 標準偏差 = 0.017

こうして翅の特徴を指標化(b/a値)してみると、アサヒナカワトンボは 0.883、ニホンカワトンボはあちらとこちらとで差はなく 0.86代。個体が、このあたりのb/a値を示せば確実に識別できそうだ。

ただし、ばらつきを考慮すると、b/a値が、
・0.873以上であれば、およそ80%以上の確率でアサヒナカワトンボ、
・0.882以下であれば、およそ80%以上の確率でニホンカワトンボ、
となる。

      あ〜っ、b/a = 0.87代の個体は識別でけへん・・・・・coldsweats02

ニホンカワトンボって個体差が大きいのか・・・・・・

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コメント

リンク貼って頂きどうもありがとうございました。
こちらからもリンクさせて頂きましたので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

しかしよく多角的に観察・検証されておられますね! 感心しました。
私は結構アバウトなもんで・・・

同定のポイントとして、あと縁紋から先の翅脈の形というか数が違っていると思われますので、私はそこらあたりが明確に写っていれば判断材料にしたりしています。
あくまでも判断材料のひとつですけど・・・

投稿: ぱて | 2014年6月 3日 (火) 01:39

こちらこそよろしくお願いします。

同定の基本は、虫をあらゆる角度から撮っておくこと、と最近痛感しております。

投稿: @^@ | 2014年6月 3日 (火) 21:17

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